ゆめにじ日和

熱しやすく冷めやすい私が、日常で気になる疑問や感想を徒然なるままに、書き綴る雑記帳

狂気的な片思いの行方が気になる!漫画『ひとつばな』を読んだ感想

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こんばんは。ゆめです。皆さんは、漫画好きですか?
私はあらゆる本が好きなので、暇な時は、常に何かしら本を読んでいます。

そんな中で、最近読んだ『ひとつばな』という漫画がとても印象に残ったので、感想をレビューしていきたいと思います。

目次

作品概要

WEB漫画サイトのサンデーうぇぶりに連載していた少年漫画です。
作者はミナミさん。

あらすじ

密かに憧れていた先輩との初恋。
実らなかったとしても、それは甘くて酸っぱい思い出になる、はずだった…

「どうしても先輩を手に入れたい。」
歪んだ愛情は、少年の心に黒々とした花の蕾を膨らませてゆく。

淡く抱いていた恋心は、やがて異質なものへと変化していき…
止められない愛憎に翻弄される、少年と少女の行き着く先は、どこへ向かうのか?

主要キャラクター

・倉内明斗:先輩に憧れる高校1年生。先輩により、人生が狂わされていきます。

・朱石ゆい子:主人公の明斗の中学からの先輩で、明斗の思い人。愛らしい姿と裏腹に、ダークな一面も…

・黒川楓:寡黙なクラスメイト。明斗と同様、叶わない恋をしており、明斗のつらさに寄り添う黒髪美女。

・古森佳奈:明斗の同級生。彼氏はいても、高校でイケメン化した明斗を誘惑して、デートに誘いますが…

・夏美先輩:ゆい子の友人でとっても良い人。おっちょこちょいでドジもしますが、困った人を放っておけません。

・天春沙穂:黒川の古い知り合い。謎に包まれていますが、今後のキーパーソンになりそう。

感想(ネタバレあり)

一言で伝えるならば、とってもどろどろしております。
昼ドラを彷彿とさせるような、愛憎劇です。

作画がとってもきれいなので、暗い物語が嫌いじゃない方は、読みやすいのではないかと思います。

人の心情の移り変わりの細やかな部分も、分かりやすく表現されていると感じました。

例えば、女子同士のニコニコと笑いながら話している友達間でさえ、影では嫉妬にまみれて、友達を貶めようとしていたりとか。
闇に染まってどこまでも落ちてしまう、ダークな一面の表情だとか。

恋をすると、人は汚い感情とも向き合わないといけないですよね。
執着、嫉妬、独占欲など、ドロドロとした感情に翻弄されがちな側面もあると思います。

主人公の男の子は、深く先輩を欲してしまうがあまり、咲かせてはいけない禁断の花を咲かせてしまいました。

その花の名前は「ひとつばな」 他の全てを犠牲にしても、唯一無二の存在に情熱を捧げて、人を壊してしまう危険な花です。

先輩が手に入るなら、全てを引き換えにしてもいい。
根暗な主人公は、華麗なる高校デビューを果たし、先輩の知られざる一面を知っていくことになります。

優しくて美しいと思っていた先輩が、実は悪魔のような、恐ろしい人だったら?
それでも、その人を愛し続けて求めてしまうのでしょうか?

過激な想いに翻弄されながら、それでも先輩に執着してしまう主人公の行き先。
少し先を知るのが怖いけど、気になりすぎて見てしまう。

つい感情移入してしまい、読み進めてしまう秀逸な漫画でした。

まとめ

*絵は、とってもきれいです。

*叶わない片想いをしている人、ドロドロした作品も大丈夫な人におすすめ!

*誰しも持っている、ダークサイドな心情描写がすごく上手な漫画です。